京都の通訳ガイドEriの小話

”大切な人を大切な場所へ”をモットーに地元京都で通訳案内士をやっています。ツアーで出会った愛すべきお客様達とのエピソードや、改めて感じた京都、日本の魅力を綴っています。#通訳ガイド#ブログ

経験値に要注意

 

どんな仕事でも経験を積み重ねていくと、基本的には良くなっていく一方だが要注意!と感じるのが、ゲストへの理解だ。

経験が積み重なると無意識に、どこかカテゴライズしてしまっている自分に気付く事がある。

あー、ヨーロッパ系ならこう、アジア系はこう、アメリカはこう、とか。

あー、この国(都市)から来ている人はこういう傾向だね、とか。

あー、この宗教の人はこういうのが好きだね、とか。

 

最終的にゲストがツアーに何を求めているか、この時間をどのように使いたいのか、何に感動して、何に不満を感じるのか、それは、本当に人それぞれで、個人ベースだなぁと理解はしているが、それでも、その人達の住んでいる国や都市がもつ慣習や環境、雰囲気から醸し出されるある一定の共通点が感じるのも事実。

 

例えば、都会に住んでいる人は自然を感じられる場所が好きだし、色々とテンポも早い。(日本人でも同じ!)

アジア系の人は自撮りが好きだし、食事に重きをおく人が多い。

アメリカの人は、典型的日本の風景を好むし、わかりやすい魅力が好きだし、良いも悪いもリアクションが明確だ。

ヨーロッパの人はあまり感情が表情に出ない人が多い印象で、その場の楽しみ方も、じっくり話を聞いてしみじみ理解して味わうような印象がある。

そんなカテゴリー情報が自分の中で、蓄積していくと、個人個人で嗜好や好みは違うと理解しながらも、いつの間にか当てはめてしまっている。

 

そういう経験値からくる先入観を取っ払ってくれるのが新しいタイプのゲストだ。

あれ、いつものパターンが通用しない💦

いつもネタが受けない💦 

もの凄い角度の質問ばっかりしてくる💦

など、

正直焦るし、冷や汗をかくが

改めてゼロベースでゲストと向き合うことを思い出させてくれる。

 

ガイドになって丸3年とちょっと、、ちょうど危ない時期だ。

慣れてきて少し余裕も出てくる、緩みも出てくる。

改めて原点回帰、気を引き締めよう!と自戒も込めて🙏

 

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