カメラで、てんやわんや 〜後編〜
ようやく予定通りのペースに戻り優雅な旅をする予定だった私たち。
目的地への車中で。
(ご主人)Eri ! 困ったよ!!
(私)どうしました?
(ご主人)彼女のカメラのデータだけど消えてしまうと困るから念のためPCに保存しておきたいんだ。
(私)新しいSDカードを買ってきたら、それに差し替えれば大丈夫ですよ。古いSDカードを失くさないように大切に持ち帰ってください。
(ご主人)もちろん、わかっているけど、、不安なんだよ。そのSDカードを無くしてしまったら思い出が全て消えてしまう、、
(奥様)えー!それは困るわ! Eri、撮った写真のデータを安全なところに保管してちょうだい。
だから、それは、SDカードさえ失くさなければ大丈夫なんやけどなぁ、、といくら説明しても2人の不安は募るばかり。どうしたもんか。データを保存といってもPCは持ち合わせていないし、、インターネットカフェを利用するのも何か違うしKinko's的な場所にいけばなんとかなるかも!
そこで、ご提案。
(私)では今から六本木の美術館に行くので、お2人が見ている間に私なんとかしますよ。
と、言ったものの・・まだKinko's的なお店の場所も見つけれていないし、迷いながら連れ回す事もできないし私の中でも解決策がふわっとしたままやけど、、と不安を抱えながらタクシーが六本木に到着。
(私)じゃあ、予定通り美術館見てきてださい。素敵な展示ですよ〜♪ 私はその間にPCにデータを保管するサービスを探しておきますので。
(ご主人)わかったよ、じゃあ後でね。
ようやく1人になり、今度は六本木ヒルズの中をダッシュ!今回は制限時間約30分弱。スマホで調べつつオフィスサービスのお店を発見。ネットも使えるしオッケー。よしよしこれで大丈夫、と2人と合流した後、お店に。
(奥様)すっごく素敵な展示だったわ〜(余韻に浸っていてご機嫌)
(ご主人)君が喜んでくれて嬉しいよ。あとはカメラのデータの問題だけだ(さりげなくプレッシャーをかけられる)
(私)ご主人、このPCが利用できるのでどうぞ♪
(ご主人)え?僕がやるの?わからないよ、やり方。
・・・ん? 私がやるの?
一瞬にして走る緊張。大きく深呼吸。まじで〜、私が?やるの?
(私)私ですか〜笑 大丈夫、IT業界で働いていたから得意なんです、こういうの任せてください♪
と、引きつる笑顔でカメラを受けとって、えーっとPCとつなぐケーブル、ケーブル、、あれ、無い。。もちろんご主人は持っていない。あれ?ケーブル無かったらデータ取り込めへんやん?ここまで来て?ピーンチ!じっと2人に見つめられる私。。遂に策がつきたか、、とあきらめかけた瞬間
あ!そうや! 念のため携帯の充電器を持ち歩いていた事を思い出した私。確かそのケーブルがUSB端子やった気がする、、、そろりと確認すると
BINGO!! (心の中でガッツポーズ)私、ついてるわ〜!
そして何食わぬ顔でカメラとPCを接続しデータをダウンロード。その後オンラインストレージにアップして、内容も念のため確認してもらい一段落。
(ご主人)おー、Eri ! 本当にありがとう!本当に助かったよ! 君は私の女神だ。
どーもどーも、こちらはヒヤヒヤしました、ほんまに。
この旅で一番褒めて頂き、その後はなんとか無事に一日が終わりました。
というか、そんなにカメラが大事なら、もう少しきちんと準備してほしかったと思いつつお客様の嬉しそうな顔を見ると全てが吹っ飛んだのでした。
●教訓●
旅にカメラは必須アイテム。カメラアクシデントが起こる可能性に備えるべし。