京都の通訳ガイドEriの小話

”大切な人を大切な場所へ”をモットーに地元京都で旅行プランナー、通訳案内士をやっています。ツアーで出会った愛すべきお客様達とのエピソードや、改めて感じた京都、日本の魅力を綴っています。

自分の言葉で伝える力

今回は、ちょっと真面目?な記事です。

先日とある勉強会にて話題になった話です。

通訳ガイドに求められる力。

色々とありますが一番大きいのは語学力のイメージだと思います。

じゃあ、語学力があれば良いのか。

であれば、例えばずーっと海外で育ってきた帰国子女の方や、来日して暮らしている海外の方のほうが言葉はペラペラで発音も綺麗で断然即戦力です。

いわゆる翻訳(外国語⇔日本語)という役割なら、もの凄い高性能な翻訳アプリが出てきたら、スマートフォンさえあればガイドはいらなくなってしまうかもしれません。

じゃあ、通訳ガイドの役割、必要な力って一体なんだろう。

勉強会で、私が強く共感したのは

”その国の文化の中で生きてきた人でないと伝えれない事を 伝える力” です。

 

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例えば味噌汁。

単純に、味噌汁=miso soupと訳す、説明することは簡単です。

でも味噌汁の美味しさ、そこからイメージされる温かさや、故郷、家庭、日本人にとって味噌汁がどれだけ身近で大切なものか、そういった味噌汁について一番魅力を知っていて伝えれるのは、誰よりも日本の食文化で育ってきた人です。

 

同じ事が地域情報発信についても言えると思います。

最近はネットを使って簡単に情報が手に入り、簡単に発信することができます。

なので自分自身が直接体験したり仕入れた情報でないことも、ホンモノの情報かのごとく発信されていきます。例えば、そこに行った事が無い人たちが、観光情報を発信していたり、机上で旅程を組んで販売していたりという事もあります。ネットで情報を集める事で、できてしまうし、それはそれで成り立ってしまってもいます。

じゃあ現地に暮らしているからこそ伝える魅力は何なのか、その人が伝えないと意味が無いことは何なのか。

 

少なくとも言葉やコミュニケーションを仕事にする人は、もっともっと自分の使う言葉や単語にこだわらなければいけないな、と感じました。

どこかネットにある情報、誰かから聞いた内容を鵜呑みにして、そのまま使ってしまっていていいのか。

やっぱり自分の目で見て、耳で聞いて、感じて、味わって、そこから出てくる伝えるべき内容は何なのか、そしてそれを伝えるには、どの表現だと伝わるのか、どの単語を選べば良いのか、そういった”自分の言葉”を作っていく過程を怠ってはいけないのだと思います。

自分が伝えないと意味がないこと、自分だから伝えれる事をしっかり意識して丁寧に仕事をしていきたいと真面目に(笑)、誓ったのでした!