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京都の通訳ガイドEriの小話

”大切な人を大切な場所へ”をモットーに地元京都で旅行プランナー、通訳案内士をやっています。ツアーで出会った愛すべきお客様達とのエピソードや、改めて感じた京都、日本の魅力を綴っています。

ガイドの仕事とは

まだまだ経験の浅い私が、言える話ではないのですが

今感じること。

ガイドの仕事は、スポーツや!!

 

ツアー前の緊張感、しっかり準備はしてきたつもりやけど、本番大丈夫かなぁ、、という不安。お迎えのホテル到着まで改めてブツブツシミュレーションしながら、アップテンポな音楽を聞いてテンションを上げて”Hi !!"とスタート。

始まったら、必死の必死。とにかく目の前の現場に集中するのみ。

そしてツアーが終わった後の、何ともいえない達成感と、解放感、でも満足はできす、うまくできなかった悔しさと、またすぐにでも練習し現場に出たいという気持ち、何よりも帰りのバスや電車でガツガツ頭を窓にぶつけて寝てしまうどっと押し寄せる疲労感、、

なんやろう、この感覚。

何かに似ている、、

そうです、まるで試合後の感覚です。

自分の持っている力を全て出し切って、良くも悪くも結果がその場で突きつけられて、その一瞬で評価が決まるという感じです。

 

今まで色々な仕事をしてきましたが、ここまで自分の知力、体力、気力を使い切る経験は無いのではないかと思います。

特にガイド中はお客様と一緒にいるので常に本番中。つまり最低でも8時間はずーっと気が張っています。

スルーツアーではほぼ一緒に過ごしているので、自分自身そのままで勝負するしか無いのです。取り繕ったり、ちょっと背伸びしても、どこかでボロが出てきますし、何よりバレています。その場を乗り切るという発想はできないので、自分自身の持っている知識、経験そのまんまで勝負するしか無い。

 

まず第1にサービス業であるということ。お客様が今回の旅に何を求めているのか、何が大事なのか、何を期待しているのか、そして心配りはできているか。道でこけないように、タクシーにぶつからないように、ちゃんとご飯は美味しく食べてはるかな?、トイレそろそろ大丈夫かな?、歩き疲れてきたかな?

そして第2に知識。お客さんから突如飛んでくるあらゆる方向からの質問。将軍って何、天皇って何、どっちが偉いの? なんで東京に遷都したの? 舞妓さんって実際どんな生活しているの? 茶道って何するの? 神道と仏教ってなんで共存できてるの? 禅って何?など定番の質問から、豆腐ってどうやって作るの? キティちゃんは誰が作ったの? 招き猫はなんで猫なの? パチンコって? 抹茶はいつから世界に売り出したの? 仏像って男?女?、日本の税負担はどうなってるの? 年金はいくら? 平均年収は? 家は買うの?賃貸? みんなは安倍首相のことどう思っているの? と政治経済の話題まで。。。

 

そして、何より体力。

通常walking tour だと1日で約2万歩。

特にお客さんを誘導するため、速すぎず遅すぎず、でもタイムマネジメントを考えながら、、そして時にはダッシュ。時は金なり。

 

だからなのか、ガイドの先輩達は皆さんとにかくエネルギッシュ。

確かに良く歩くし、大きな声も出すし、知識も沢山、判断力、リード力も求められるし、だんだんとたくましい人間になっていくのがわかる気がします。

現在京都で活躍される現役ガイド最高齢のJoeさんは、なんと86歳!

雨の日も、風の日も、暑い夏も、寒い冬も、がしがしと歩いてガイドを現役バリバリされています。

もしかしたらガイドの仕事は体力・気力・知力を鍛える最高のトレーニングかもしれません。

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