京都の通訳ガイドEriの小話

”大切な人を大切な場所へ”をモットーに地元京都で通訳案内士をやっています。ツアーで出会った愛すべきお客様達とのエピソードや、改めて感じた京都、日本の魅力を綴っています。

ガイディングの準備

 

プロとしてガイドするには、一つのツアーをするにも下準備がしっかり(私の場合はまだかなり、、汗)必要です。

特に京都は訪問地が様々になります。

 

その中でも特に大事なのが”下見”

特にWalking Tourでは、歩き回るツアーになるので当日のルートを想定した下見が必須になります。

実際にどういう道を歩くのか、どんな景色が見えるのか、どのルートを通ると魅力的に感じるか、所要時間はどれくらいか、途中にトイレはあるか、ちょっと休めるところはあるか、混み具合はどうか、買物するところはあるか、そこはカードが使えるのか、否か、などなど、です。

訪問先の寺社も、お目当ての場所は勿論ですが、そこに至るまでで目につくもの、綺麗な生け垣や、大きな木、灯籠や謎のオブジェ、ものすごく大きな看板などなど。

要はお客様の視線の導線確認です。

なぜなら、お客様からの質問が一番多いのは”目についたもの”だからです。

もちろん、宗教や文化の話など、より深いバックグラウンドを説明することもありますが、いきなりではないです。

きっかけとなる景色はモノ、体験が先にあるので

とっかかりは、いつも”目にみえるもの”です。

ですので、理想は次々と目に飛び込んでくるものを利用しながら

うまくストーリー、流れを作って、より好奇心を刺激できるようにいかに話を展開させていくか。目の前にあるもの、出来事が全て材料になってきます。

特に大事なのが”お客様目線、外国人目線”です。

日本人にとっては、特に気にならない物も、目につきます。

例えば、道ばたのお地蔵さんは勿論のこと、警察署の前にあるダルマさんや、お店の招き猫、時間貸しの駐車場、石の灯籠、のれん、1人で歩いている小学生などなど。

 

そんな訳で、下見はとっても大事な仕事の1つで、時間がある日は、同じ場所でも違うルートを歩いてみたりして、より良いルート作り、導線作りを模索します。

そんな私の下見の様子は、片手にメモ帳、ペンとカメラを持ちつつ、気付いた事をメモをとり、時間を計りながら行ったり来たり。時にお店に入って、何が売れ筋か、いつの時間帯が混んでるか、英語メニューはあるかなど聞き込み。お寺でお坊さんや窓口の人に、その場所の逸話やとっておきの場所を聞き込み。

その様子はまるで”探偵”。

そして街の人との信頼関係がとにかく大事。

怪しまれたり、怪訝に思われて、もう、来て欲しくないわぁと思われたらThe END.

笑顔で、「またよろしくお願いします〜」と関係性を作って行くのも更に大事。

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サラリーマン時代、営業で客先にいくことはあっても限られた道や行き先。目的地に向かって効率良くまっしぐら。

街のすみずみをふらふらと、行ったり来たり、フィールドワークのように歩く、下見は毎回発見があって、私にとっては楽しみの1つとなっています。

そしてこの下見をした、という安心感がツアー準備の自信へとつながりますし、いつか必ず活きてきます。

ちょっと意識することで日常の行動全てが、ガイディングへと繋がっていくヒントになるのです!