京都の通訳ガイドEriの小話

”大切な人を大切な場所へ”をモットーに地元京都で通訳案内士をやっています。ツアーで出会った愛すべきお客様達とのエピソードや、改めて感じた京都、日本の魅力を綴っています。

ガイドをしていて感じる”多様性”

私はプライベートガイドなので、ツアー中、お客さんとこってり色々な話をする。

するとあらゆる価値観に触れる。

それはもちろん、個人レベルの価値観もあるが、お客様が色々な国、色々なバックグラウンドを持っていて、それぞれ宗教も国籍も人種も、育った環境も、信じているものも違うからである。

 

例えば食事1つにしても、食べ慣れない味を、アドベンチャーね!と楽しむ方もいれば、ありえない味ね、と全く受け付けない人もいる。

今流行のネコカフェも、かわいい♥️と喜ぶ人もいれば、動物虐待ねと眉をひそめる人もいる。

靴の脱ぐ場所が分かりづらくて、土足で上がってしまった時に、ゴメンゴメンと本当に恐縮する人も入れば、指示がわかりづらすぎると怒る人もいる。

世界で起きている事件や出来事に対して、目を向けたくない人もいれば、しっかりと見て議論すべきだと主張する人もいる。

人種や宗教の違いが社会に与える影響がプラスと考える人もいれば、マイナスしかないと考える人もいる。

 

それぞれの人は、それぞれの見方で物事を見ている。

分かってはいるものの、あらゆるお客様の眼鏡を通してみる事で私自身その多様性にいつも気付かされる。

同時に、強いポリシーを持つ人ほど(こうあるべきだ)、ポリシーに反する人を受け付けない拒否感も強く持っていると感じる。

私個人は特定の宗教や思想を強く持ってはいないので、そういった色々なお客様の視点そのものを、どちらかというと好奇心で受け止める事ができている。が、それが良い事かはわからない。実際に、ガイド中にお客様から意見を求められて、いつもぼんやりした主張しかできないもどかしさもある。

 

そんな訳で、今まで(大学時代)俄然海外志向→(社会人中盤)日本文化、歴史志向→

(今)多種多様な文化・宗教が持つ思想・価値観 と、再び海外に興味関心が移りつつある。

 

日本にいると、大枠は同じ価値観の中で生きているので、大きな反発や拒否感を感じる事は少ない。なのでガイドでのお客様との出会いは、新しい視点、価値観で物事をみる良いきっかけだ。価値観の違いも感じるが、どんなお客様でも、人類皆同じ(笑)と思うのは、家族を愛する気持ち、そして平和を愛する気持ちだ。

この2年間ガイドをしてきた思わぬ副産物として最近は”国際社会”、"多様性"、”平和”というのが、身近に考えさせられるテーマになってきている。

人はFace to Faceで話をすれば、それは出会いとなって思い出となって感情が生まれる。ガイドは民間外交官とも言われるが、お客様にとってじっくり話し込んだ日本人=私、がどうか良い印象で、そして日本人、日本に良い感情を持ち、願わくば平和の一助につながってほしいと意外と真面目に思うのであーる笑。

 

f:id:kyototravel:20170628174806p:plain