京都の通訳ガイドEriの小話

”大切な人を大切な場所へ”をモットーに地元京都で通訳案内士をやっています。ツアーで出会った愛すべきお客様達とのエピソードや、改めて感じた京都、日本の魅力を綴っています。

受け取るバトン、繋ぐバトン

ガイドをしていると大袈裟に聞こえるかもしれないが日本中の全ての人に感謝したくなる瞬間がある。 

というのも

京都でお迎えするお客様は、たいてい日本旅行の行程の中盤、もしくは後半。特に私が担当する欧米のお客様の多くは成田や羽田に到着し、東京から富士箱根、長野や金沢を経て、京都にやってくる。その後広島や大阪、高野山や、そこも済ませて最後に京都という方もいる。

現場ではツアーの冒頭に、お客様の様子やご機嫌をさりげなく探るため、今までの旅の様子を聞く事が多い。そうすると本当に(←本当に!)多くの方が、口を揃えて言うのが、どこも綺麗!ゴミが落ちていない!、そして日本人が親切で優しい人ばかりだった!ということだ。

もちろんここまでの旅で色んな物を見て、色んな事を経験してきたのだと思う。けれど結果的に印象に残るのは、どんな人と出会って、どんな感じだったか、そして街が綺麗(笑)ということへの驚きのようだ。このお客様のリアクションは他のガイドの方も納得してくれると思う。

とにかくお客様が目をキラキラさせて、ここまでの旅中で出会ってきた人達の話をしてくれるので、私も思わず突っ込んで色々聞いてみると、東京で地下鉄の乗り換えがわからなくて困っていると、おばあちゃんが英語は話せないけど一緒についてきて改札まで連れて行ってくれた事、旅館で出された料理がよくわからなくて困っていると若いスタッフがスマホの翻訳を駆使して一生懸命説明してくれた事、道を歩いていると子供達がハロー!と声をかけてきてくれた事、電車で近くに立っていたおばちゃんが、思いっきり日本語で話しかけてきて突然折り紙を折ってプレゼントしてくれた事、レストランで近くに座ったサラリーマンと言葉は通じないけど一緒に楽しくお酒を飲めた事、などなど。勿論、各都市で担当してくれたプロのガイドが本当に素晴らしかったという話も。

そんな話を聞く度に、今、目の前にいるお客様に、これまでの旅で出会ってきた色んな人達が、きっと純粋な気持ちで親切にしてくれた想い。それがお客様の心に届いていて、日本や日本人にとても良い印象を持って"ここ"にいるんだなぁと実感する。

そして、私自身は会った事もないその人達に思わず感謝をしてくなる。

と、同時にそうやって多くの人がしてきた親切と思いやりのバトンを、私がここで受け取るんだと身が引き締まる、そして、しっかりガイドをして、ここでも良い思い出を作ってもらえるよう頑張ろう、そして次の場所で出会う人達との時間も素敵でありますようにと願い、バトンを繋ぐ。

大袈裟なようだけど、そんな感覚だ。

 

これから数年日本では色々な国際イベントが控えている。

勿論プロのスタッフがきっちりとサービスを提供していく事も大事だが、日常の風景の中で出会う一般の人達が親切と思いやりを持って、ちょっと行動する事の積み重ねが、きっと海外からくるお客様にとっては心に残る大きなギフト、思い出になる。

 

大切なのは言葉よりも気持ち。

そして気持ちは国境を超えて伝わっているというのを本当に実感する💓

そして日本に住む人達が親切であること、それが誇りに思えるのです💓

日本の皆様、ありがとう!!

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