京都の通訳ガイドEriの小話

”大切な人を大切な場所へ”をモットーに地元京都で通訳案内士をやっています。ツアーで出会った愛すべきお客様達とのエピソードや、改めて感じた京都、日本の魅力を綴っています。

マイペース ダディー

アメリカからの4人家族のお客様。

朝の待ち合わせ、優雅に現れたお母さんと、2人の子供達。

待つ事数分、、、

母:主人もうすぐ来ると思うわ、ごめんね。いつもこうなの。

いえいえ、大丈夫と思いながら、更に待つ事数分、、父登場。

今思えば、この時気付くべきでした。

さぁ、ツアーのスタート。

かなり暑い炎天下の中なので、

金閣寺に到着。わぁ、きれー!とテンション上がると同時に、あっつー、、、と暑さにぐったり。人混みも多く、皆早めに退散して参道をずんずん進む事に。

それでも初めて見る日本庭園や金閣に興味深々でご説明しながら進むと、あれ?息子がいない。あれ?父もいない。

と、思ったら息子がダッシュで登場。

お父さんは?

多分、先にいってると思う、とのことで先を急いで私たちも進む事に。

出口間際のお土産屋までやってきたが、やはり父がいない。

母が見てくるわ、と見てきたが見つからず。今度は私が見てきます!と再度参道を逆走して父探し。そしたら、なんとまだ最初の場所にいらっしゃるではありませんか〜。

僕はね、ゆっくりとじっくりと味わうのが好きなんだよね。写真も撮りたいし。

微妙に急かしつつ、楽しんでもらいながら、どうにか皆と合流。

 

そしていざ銀閣寺。

最寄りのバス停に到着し、徒歩で向かう途中、スーパーがあったので

私:これは地元のスーパーです。ローカルのスーパーってどんな感じが良かったら見てみます?

とご提案。涼もとりつつ、中の売り場をうろちょろ。お盆用のお菓子や刺身などめずらしいものありへぇ〜っと見ながらスーパーを出ようとした時、あれ?やはり父がいない。と思ったら、いつの間にか買物かごを持ってレジに並んでるではありませんか!

え、お父さん、買物してるし、、、ニコっとウィンクをされました。

ぶどうと、餃子を買い、銀閣寺まで歩きながらワイルドに食べる私たち。

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そして銀閣寺到着。

私もいよいよ父のマイペースぶりが分かったので、徹底マーク。とにかくスケジュールマネジメントを考えるとあんまりのんびりもしていられないのです。

ランチタイムは、父の写真披露ターイム!

撮りためた写真を1つずつ、皆で見て、OKか没か判定するというもの。

ここでも予定より時間オーバー。

 

そして南禅寺

こちらも皆と違うルートを敢えて進む父。そろそろ皆で出ますよーという時に、よいしょっと縁側に座り込み、すっかりくつろぎだす。

はたまた、ししど落としの音がどうしても聞きたいとのことで、いつ落ちるかわからないのをひたすらまつ。カコーンと鳴った時、ヨシっと心の中でガッツポーツをして、さぁ行きましょうと。

 

最後、タクシーを捉まえる前に、別れのご挨拶をしたら

父:今日はありがとうねー!とさっさと行ってしまう、、、

娘:パパ、まだEriは一緒だから。さっさと行かないでよ。

と呼び止めてくれ、一緒にタクシーを待つ間、近くのコンビニで飲みものを買いに行きレジに並ぶ私たち。

またしてもいない父。

あれ?と思って外に出ると、美味しそうにソフトクリームを食べている。そしてウィンク。

とにかく、マイペースなダディ。

家族は慣れたもので、特に気にせず、私ばかりがオロオロとしたツアーでした。