京都の通訳ガイドEriの小話

”大切な人を大切な場所へ”をモットーに地元京都で通訳案内士をやっています。ツアーで出会った愛すべきお客様達とのエピソードや、改めて感じた京都、日本の魅力を綴っています。#通訳ガイド#ブログ

シリーズ:京都インバウンドの現場から

観光地側が時々感じる、もやもやの正体

京都は多くの観光客が訪れてくれる街だ。 とてもありがたい。 それは本当に思っています。 でも、なんというか、なんか、、なんか、ちょっと心地よくない、モヤモヤした感情が沸いてくる事が時々ある。関係各所からは、わかりやすく”苦情”として表面化してく…

冷静と情熱の間 のガイディング

この仕事をしていて、誤解を受けやすいのが”通訳案内士”という名称で ”通訳”とついているので、通訳する人と思われがちだが実際の業務での通訳は全体の10%も無いくらいだと思われる。 実際には、話す内容は全てガイド自身が考え、作って、現場で説明をして…

ガイドであり、インタビュアーである

ガイドの仕事をしていて、大切だなぁと感じるのがバランス感覚だ。 ゲストと地元の人との間 ゲストと旅行会社の間 自分のゲストと他のゲストとの間 など、色々な相手の間で立ち回るので、どちらかに肩入れしすぎると、必ずこじれてくる。 もしどれか1つしか…

ツアー中のお宿事情

私の場合、多くのゲストは欧米からなので、だいたい日本滞在期間が2週間〜3週間という人が多い。 その中で、京都は通常行程の後半に来るので、それまでの旅路についての、色々な話を聞かせてくれる。そういったやり取りから感じる、お客様が求めているお宿…

ガイドでリピーターを増やすには? <縦と横>

どんな業務も大きくストック型とフロー型に分かれるが、 ガイド、特に私の場合はいわゆるフロー型になると思われる。 というのも、顧客は基本的に欧米からなので、十数時間かけて、数十万円かけてやってくる。つまりそんなに頻繁に日本にやってこれる距離感…

受け取るバトン、繋ぐバトン

ガイドをしていると大袈裟に聞こえるかもしれないが日本中の全ての人に感謝したくなる瞬間がある。 というのも 京都でお迎えするお客様は、たいてい日本旅行の行程の中盤、もしくは後半。特に私が担当する欧米のお客様の多くは成田や羽田に到着し、東京から…

Guestの日本への興味度合い 〜シリーズ:京都インバウンドの現場から〜

ガイドの現場に出る前、プライベートガイドを付けるお客様というのは、既に日本や文化に興味があって、更に深く知りたいからガイドを雇うのでは、と思っていた。 が、現実はちょっと違っていた。 あくまで、私が関わっているお客様という前提になるがプライ…

ホテルのお迎えで感じた事

お客様のお迎えで、いわゆる高級外資系ホテルに行く事が多いのですが その際に感じた事。 Aホテルは、有名な高級ホテルで施設設備は恐らく京都で一番。 中で働くスタッフの方も、なんともシュッとしていて 皆さん英語ペラペラで堪能。 朝、お客様を見かける…

Guestが京都で一番喜ぶ場所はどこか 〜シリーズ:京都インバウンドの現場から〜

私の場合プライベートツアーを専門としていますが、当日のツアー内容は大きく2種類。①あらかじめ旅行会社が設定した行程 ②事前にguestとやりとして、相談して決めた行程 最近は、直接予約のお客様が増えて②のケースが多い。 その際にguestからリクエストと…

パースの謎  〜シリーズ:京都インバウンドの現場から〜

丸一日から数日、お客様と一緒に過ごす通訳ガイドの現場、そこは統計データやリサーチでは見えてこない、外国人目線の現場ネタの宝庫です。 ですが、多くのガイド(私も)はフリーランスでツアーごとに受託して働いているケースが多い為、大きな問題やリスク…