京都の通訳ガイドEriの小話

”大切な人を大切な場所へ”をモットーに地元京都で通訳案内士をやっています。ツアーで出会った愛すべきお客様達とのエピソードや、改めて感じた京都、日本の魅力を綴っています。

カメラで、てんやわんや 〜前編〜

引き続き、トルコのご夫婦との2日目。

その日は美術館や庭園やらを見て回ることを楽しみに優雅な時間をイメージしていました。

当日の朝、ホテルのロビーで待ち合わせ。

再開して早々に

(ご主人)困ったよ、Eri。カメラの充電がなくなりそうなんだ。今回の旅は写真が撮れないと意味が無い。何とかしてくれないか?

(私)電源にさして充電することができると思いますけど無理でしたか?

(ご主人)うーん、よくわからないなぁ。。このカメラは韓国の空港で買ってきたばかりで使い方も良くわからないんだ。(※韓国→日本という旅程)

(私)分かりました。ちょっと良いですか?

カメラを拝見すると、Samsung製。そうやなぁ、韓国で買ったんやもんなぁ。まぁ量販店で予備の充電を買ってくれば良いかな?最近はスマホもGalaxyがある位やし、日本製でない製品も大丈夫やろ。と安易に判断。

(私)じゃあ、新宿を通りますので、そこで量販店に行って買って行きましょう。

(ご主人)オッケー。良かったよ。

と、とりあえず出発進行。

予定通り新宿に到着。無駄足にならないように先に量販店に電話で場所を確認。

(私)すみません、Samsung製のカメラの充電を買いたいのですが

(店員)はい、確認します。少々お待ち下さい・・、すみません、生憎当店にはSamsung製の商品は取り扱いが無くて、、

(私)わかりました。

そして、別の店舗に電話。

(店員)すみません、、日本では扱っていないんですよ、その製品・・。

(私)え? 日本に、日本にないんですか?・・・・・。

それ、あかんやん、、、。やばい〜。どーしよう。。何も知らないご主人は鼻歌まじりにご機嫌に歩く。

恐る恐るご提案。

(私)すみません、、確認したのですが、日本では、このカメラ用の商品は取り扱いがないそうです。良かったら、私のカメラ使いますか?

(ご主人)えーー!困るよ〜。君のカメラはさすがに借りれないよ。じゃあ彼女のを使うよ。

なんやー、奥さん持ってるんやん。ちょっと早く言ってよ〜。あー、良かった。

と思ったのもつかの間

(ご主人)でも彼女のカメラのメモリは一杯だから、SDカードを新しく買わなきゃ。っていうか買ってきて?

(奥様)あら、買い物いってきてくれるの?じゃあ、ついでにお願いしたいんだけど、この荷物を持ち歩くのが重くて重くて、、ゴロゴロ引っ張るやつ買ってきてくれない?

(ご主人)そうだな、今日一日、荷物を持って歩くのはしんどい。Eri 、彼女が欲しいのはこれだ。

と言って、メモ帳にさらさらっと美しいデッサン(ご主人はデザイナー)。そして私をじっと見つめる2人。。

代替案を出す余裕の無い私は、

(私)わ、わかりました!じゃあ1時間後に、ここの出口で待ち合わせしましょう。楽しんできてください〜♪

と、笑顔で送り出し、新宿の繁華街へ。

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電車に乗るには微妙な距離だし時間のロスだと思い、小走りで新宿の中を走り回る・・ミッションは1時間で、SDカードとイメージに近いキャリーケースをゲットし、時間までにタクシーを手配して庭園出口にお迎えにいくこと。その日は蒸し暑い初夏の7月。2度手間はできないので、確実に品物をゲットする為、数店舗をハシゴし汗だく。ちょっと一服したいなぁ、と思いを抱えつつ、キャリーバックを抱えて急いで待ち合わせ場所まで走りタクシーを呼んでほっと一息。なんとか時間内に間に合いました。

(私)お帰りなさい、お庭どうでした? 頼まれたもの買ってきましたよ〜。

(ご主人)Eri〜 、Good Job〜 !!  ありがとう!! 助かったよ。

(奥様)ありがとう!このキャリーがあれば、何時間歩いても楽々だわ♪

いやいや、絶対疲れたって言うでしょ、あなた、と思いながらも無事にお使いミッションコンプリートし2人の笑顔にほっとして、一件落着!あー、良かった。今日も朝から大変やったなぁ、とちょっと達成感も味わいながら、タクシーに乗り込み次の目的地へ向かったのでした。

そして、その車中。

(ご主人)Eri ! 困ったよ!!

えー、何〜? 次は何っすか〜!!

 

---後編に続きます---