京都の通訳ガイドEriの小話

”大切な人を大切な場所へ”をモットーに地元京都で通訳案内士をやっています。ツアーで出会った愛すべきお客様達とのエピソードや、改めて感じた京都、日本の魅力を綴っています。

インテリ家族

イギリスから来られた4人家族のお客様とのツアー。

子供達はまだ小学生と幼稚園。

お父さんはトルコ人、お母さんはフランス人、そしてイギリス在住ということで

既にトルコ語、フランス語、英語を流暢に話すトリリンガルな子供達。

小学生のお兄ちゃん、初対面の私に握手を求めながら

息子:初めまして。僕は●●です。今日は一日宜しくお願いします!

な、なんてしっかりとしたお子様!

普通日本だと

親:ほら、●●ちゃん、挨拶しなさい、こんにちは、は?

子供:こ、、こんにちは、、(小さい声)

という感じが多いですが、きちんと自分から挨拶ができるって、なんて素晴らしい。

と感心したのは、ほんの序の口、感心しっぱなしぃの旅になりました。

 

二条城では、

私:日本は部屋の広さを畳の枚数で表現するんですよ。普通の家は6畳、8畳の部屋が多いです。でもこの二条城はなんと、100畳!さっすがですよねー。

父:ほぉー、ちなみに1畳の大きさは?

私:京都の場合は、だいたい1m×2mくらいですねぇ。

父:じゃあ、この二条城の部屋の広さはいくらになるかい?

息子:200平方メートル!

父:そうだ、良く大きさを体感するんだ。

 

バスの中では、

息子:僕、学校で俳句を習ってるんだよ。

私:え?そんな授業あるの?どんな俳句知ってるの?

息子:閑けさや〜、岩に染み入る蝉の声〜

私:しぶ!芭蕉やん!

息子:ねえねえ、日本語での発音教えて!

私:SHIZUKESAYA,IWANI,SHIMIIRU,SEMINOKOE

息子:わぁ、本当にリズムが5と7なんだねぇ、面白い〜!!友達に教えてあげよっと!

 

スーパーでは、

母:ちょっとお腹が減ったからパンでも買って行くわ

私:はい、こちらがレジなので並びましょう

店員:あ、すみません、ちょっと破れているので他のと替えてきますね

母:いいですよ、中身は一緒だから、、

と、お母さんのコメントはよそに、少し袋の端っこがきれていたので、レジの方が新しいのにダッシュで取り替えてきてくれました。

店員:はい、こちらでどうぞ。

母:ありがとうございます!

その後、、

母:本当に感動したわ、これこそが日本ね。

子供達、日本人は細かいところまできちんと大切にしているのよ、サービスにもそれが行き届いていたわ。あなた達は決して今日の出来事を忘れてはいけないわ。

 

とある神社で、

私:この木はとても古くて、樹齢が何と1000年なんです。

父:1000年・・・。みんな、こっちに来なさい。この木に手のひらを当てるんだ。そして目を閉じて、、1000年間ずーっとこの木はここに立っている、イメージしてみよう。1000年前のこの場所はどんな所だったのか、そして1000年間、この木は何をこの場所で見てきたんだろう、、、どうだい?

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こんな感じで、旅でのあらゆる出会い、経験を全て学びに変えて行くご家族。

故に質問もするどい、深い、細かい!私は四苦八苦、、お客様の好奇心をもっと刺激できるようにならなければと誓ったのでした。

それにしても何よりも、ここまで日本を味わい尽くしてくれると本当に嬉しい!

そう思える時間でした(^^)

 

●教訓● 旅は学びの宝庫!お客様の知的好奇心にもっと火をつけよう。