京都の通訳ガイドEriの小話

”大切な人を大切な場所へ”をモットーに地元京都で通訳案内士をやっています。ツアーで出会った愛すべきお客様達とのエピソードや、改めて感じた京都、日本の魅力を綴っています。

Happy wife, Happy tour

 

私の場合、プライベートツアーをメインとしているためお客様の多くがカップルかご家族。丸一日〜数日近く一緒に過ごすので、お客様のプライベート空間にお邪魔して過ごしているような距離感になる。

ツアーでは、良い時間を過ごしたな、と感じて欲しいし、私もそう思いたいので、雰囲気作りにはひと際、気を使う。

近い距離感でのツアーなので、私自身が持っている空気感や気分が簡単にお客様に伝播する。なので自分の気分・ムードには気をつける。基本的には常にご機嫌でいられるように、心がけている。

例え、雨でも、雪でも、かんかん照りでも、激混みでも、周りの人の対応が怖くても、何があっても、全部含めて、ツアー中に巻き起こる色々な出来事を、何とかプラスの側面から捉える様にして共有していくようにしている。

 

しかし、しかし、どれだけ頑張っても時にコントロールが難しいものが、奥様のご機嫌だ。

基本的に、奥様がご機嫌だと、家族の雰囲気は良くなり、ツアー中の雰囲気の全体も良くなる。逆の場合は逆の雰囲気になる。

旦那さんや子供の機嫌が悪くても、大勢に影響はない。

しかし奥様のご機嫌が悪いと大変だ。

眉間に皺が寄っていて、するどい目つき。

なんど笑顔で話しかけても一切表情が変わらない。

色々な出来事を全てマイナス面から捉えて、不満が募ってくる、負のスパイラル。

そんなご機嫌斜めな時、頼りたいのは奥さんの事を良く知る旦那さんだが、これまた余計な事を言うまい、かかわるまい、という感じで、妙に静かー、、、になってしまう。

旦那さん、フォローしてよー!君の奥さんでしょー!、と心の中で思いつつ、

静か〜に、気配を消しながら過ごす旦那さんを横目に、一生懸命に色んな話題を振ったりして、ツボを探る。

 

よく家族関係の話題をする時に、

なんやかんや一番家族で力を持っているのは、どこの国でも”妻”ですね、という話題になる。アメリカでは、”Happy wife,  happy family " というらしい。

 

ツアーも一緒だ。

"Happy wife, Happy tour"

ツアー中、寺社仏閣を訪れながら、こっそりと毎回祈るのは、

”どうか奥様の機嫌がずっと良いままですように”

これに限る!

 

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